ストローク長とストロークレート:泳速に関わる要素

水泳の泳速を高めるために何から考えていけばいいでしょうか。

今回はレースを分析する上で必要なパラメーター

「ストローク長」と「ストロークレート」を紹介します。

ツイッターに投稿した内容を

さらに追加した形になります。

まずは一般的なことから。

 

速度の単位は「距離/時間」です。

水泳でいえば100mを1分で泳ぐ…となるので

単位は「m/min」 となるでしょう。

 

泳速はストローク長とストロークレートから計算される

さて、レースを分析する時に必要なパラメーターとして

「ストローク長」と「ストロークレート」があります。

ストローク長は1回のストロークで進む距離を示しており、

単位は「m/stroke」となります。

ストロークレートはピッチとも呼ばれ

1分間のストローク数を示しており、

単位は「stroke/min」となります。

1回のストロークに要した時間で表現されることもあり

その場合の単位は「min/stroke」になります。

 

泳速を計算する

重要な事実があります。

すなわち

「ストローク長 (m/stroke) 」と

「ストロークレート (stroke/min)」を掛け算すると

単位は「m/min」、

速度になるということです。

 

つまり

「ストローク長」×「ストロークレート」=「泳速」

となるわけです。

これが,レースを分析する上で

ストローク長とストロークレートの検討が重要であることの根拠です。

 

ストローク長とストロークレートの関係性について

泳速が「ストローク長」と「ストロークレート」の積で表されるとすると

ストローク長とストロークレートの両者を高めればよいはずです。

しかし,感覚的にも理解できると思いますが

速く手を回そうとすると,一回あたりのストロークで進む距離は減ります。

すなわち,ストロークレートを高めるとストローク長は減少します。

反対にストローク長を高めるとストロークレートが減少します。

従って,

最も泳速が高まるストロークレートとストローク長の組み合わせを

探す必要があるという訳です。

 

ストロークレートとストローク長の最適な組み合わせを探す

これはレースやSP2などのトレーニング時に

様々な組み合わせを試すしかありません。

 

ちなみに,スイミングファーステストでは

最初はストロークレートを抑えて

ストローク長を伸ばす方法から試すのを推奨しています。

 

最適な組み合わせかどうかについては

・タイム

・泳ぎ終わったあとの心拍数

が指標となるでしょう。

 

ちなみに一流選手のストロークレートとストローク長が

スイミングファーステストに記載されていたので紹介します。

 

一流選手のストロークレート (stroke/min)

〜女子〜

クロール (Fr)

50Fr 60〜65,100Fr 53〜56,

200Fr 48〜54,400Fr 42〜55

800Fr 44〜54

 

背泳ぎ (Ba)

100Ba 50〜56,200Ba 42〜44

 

平泳ぎ (Br)

100Br 47〜53,200Ba 34〜45

 

バタフライ (Fly)

100Fly 52〜56,200Fly 45〜54

 

〜男子〜

クロール (Fr)

50Fr 56〜67,100Fr 50〜56,

200Fr 43〜51,400Fr 38〜46

1500Fr 39〜43

 

背泳ぎ (Ba)

100Ba 48〜53,200Ba 42〜44

 

平泳ぎ (Br)

100Br 52〜55,200Ba 38〜42

 

バタフライ (Fly)

100Fly 52〜56,200Fly 48〜54

 

一流選手のストローク長 (m/min)

〜女子〜

クロール (Fr)

50Fr 1.79〜1.96,100Fr 1.80〜2.05

200Fr 2.10〜2.20,400Fr 1.75〜2.20

800Fr 1.75〜2.10

 

背泳ぎ (Ba)

100Ba 1.75〜2.03,200Ba 1.90〜2.08

 

平泳ぎ (Br)

100Br 1.60〜1.90,200Ba 1.97〜2.48

 

バタフライ (Fly)

100Fly 1.77〜1.85,200Fly 1.74〜1.90

 

〜男子〜

クロール (Fr)

50Fr 1.88〜2.16,100Fr 2.17〜2.50

200Fr 2.25〜2.41,400Fr 2.20〜2.60

800Fr 2.26〜2.53

 

背泳ぎ (Ba)

100Ba 2.05〜2.20,200Ba 2.27〜2.46

 

平泳ぎ (Br)

100Br 1.50〜1.88,200Ba 2.14〜2.28

 

バタフライ (Fly)

100Fly 1.90〜2.15,200Fly 1.91〜2.18

 

理想のストロークレートやストローク長は

各個人ごとに違いますが

上記のデータは参考になるかと思います。

 

終わりに

今回はストロークレートとストローク長について概説しました。

ストロークレートやストローク長を高める方法については

改めて記載したいと思います。


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コメント

  1. むーみん より:

    積は足し算のこと。ここでは掛け算の意味で使われていますが間違い。意味を考えてわかりましたが、誤解を生む表現で迷惑だったので至急直して。

    1. 水泳のメニュー作成者 より:

      コメントありがとうございます。
      積はかけ算ですね。足し算は和です。

      詳細に読んで頂き感謝いたします。
      もし、不備等がございましたらまたコメント頂けましたら幸いです。

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