
今回は水泳初心者の方へ向けた
楽に呼吸する方法を身に着けるための練習メニュー、第2弾です。
今回は、ストロークしている方と逆の腕の位置を意識するメニューを組んでみます。
目次
練習メニューを作る前に
前回作成した練習メニューのテーマは
ストリームラインを保持し
それをベースにフォームを作っていくものでした。
今回は前回のメニューの中で注意するべき点の
さらに一部分のみを切り取って練習する形をとります。
今回のテーマは
「ストロークしていない方の手の位置」
です。
ある程度慣れると
ストロークしていない方の手はストロークしている方の手が
リカバリーの局面に入ったらストロークを開始します。
しかし、慣れないうちは
キャッチアップでいいと思います。
すなわちストロークに参加していない手は
基本水面付近にあることを習慣化した方がいいでしょう。
練習メニューをする人の情報
対象:40歳女性 (マスターズスイマー)
専門種目:50m Fr ベストタイム:’50
練習頻度:週2回,1回1時間
練習の目的
呼吸の際,手が沈むのを防ぐ
練習メニュー作成時の留意事項
1.距離を短く区切って,フォームに集中できるようにする
2.サイドキックなどをメイン前にはさみ、
呼吸の時に手を下げないような意識づけを行う
練習メニューのサンプル
Up
25×4 1’00 choice
Drill
25×4 1’00 on-board kick
25×4 1’00 side kick (真横を向いて)
25×8 1’00 side kick (斜め45°程度に傾いた状態で)
※体の下の方の手は下げないように
上の方の手は体につけて気を付けの姿勢
main (強度指定はなし)
Swim
25×4 1’00 side kick → 片手swim
set rest ’30
25×6 1’00 片手swim → catch up swim
set rest ’30
25×10 1’00 catch up swim
Down
25×6 1’00
メニューの意図
メイン前
side kickでも体が沈まないことを実感してもらいます。
最初は真横を向いてのside kick,
その後は45°程度傾いた状態 (ローリングした状態) で
side kickを打ちます。
side kickを打っている最中に
伸ばした方の手が沈んでいると体は沈んでいきます。
手の位置を保つことと体幹部を曲げないことを意識してもらって
side kickを繰り返し練習します。
ローリングした状態でのside kickはスイムに近い姿勢です。
ここにストロークをつけたすイメージで
メインは泳いでもらいます。
メイン
side kickからスイムに近づけていくスイムセットを組みました。
レストを十分にとって
フォームを確認しつつ泳ぎます。
おわりに
今回は前回に引き続き
呼吸を楽にするための足がかりとなる
練習メニューを組みました。
side kickはなんとなく行っても効果はありません。
一方で,side kickは目的意識を持った上で
ぜひチャレンジしてみてほしいドリルです。
参考になれば幸いです。
参考文献
本ホームページ記事
楽に泳ぐ5つのポイント:なぜ水泳選手は100mを何本も泳げるのか