短距離選手と長距離選手の練習メニューは分けるべきか

水泳において、短距離選手と長距離選手の練習は分けるべきでしょうか。

例えば大学の水泳部やスイミングで

大人数が行うメニューを作るときに悩む部分です。

しかし,答えははっきりしています。

このサイトで紹介したスプリント練と持久力練の違いを

ご覧頂けた方はすぐに納得して頂けると思います。

 

練習メニューを分けるべきか

ずばり,水泳の練習メニューは

短距離選手と長距離選手で分けるべきです。

例えば陸上の競技を想像してみると

マラソン選手と短距離選手の練習メニューが同じな訳がありません。

 

理由としてトレーニングにより向上させたい能力は

短距離選手と長距離選手で異なるためです。

 

短距離選手のトレーニング目的は

1.最大泳速の向上

2.最高速度を維持できる時間の向上

です。

(参考)

スプリント能力とは何だろう

スプリントトレーニングを再考する

 

長距離選手のトレーニング目的は

1. 最大酸素摂取量,乳酸閾値の向上

2. ストローク効率の改善

などです。

(参考)

持久力とはなんだろう

乳酸閾値を高めるトレーニング

最大酸素摂取量を高めるトレーニング

 

しかし,これら全ての目的を同時に達成するようなメニューは

恐らくこの世にないでしょう。

 

従って,

短距離選手と長距離選手の練習メニューは分けるべきです。

 

メニューを短距離選手用と長距離選手用で分ける

実際に短距離選手と長距離選手の練習メニューを作成してみます

その前に注意しなければならないこととして

水泳の場合,

トレーニングの場所がプールに限られており

さらにプールを使える時間も多くの場合制限されていることです。

 

そこで私の場合は

メインのみを短距離選手と長距離選手で分けることを行っていました。

また,メイン前のメニューは比較的自由度の高いものにし

メインに向けて準備は各自にある程度任せることにしました。

サンプルメニューを作ってみました。

 

サンプルメニュー

とある大学水泳部のメニューとします。

長距離選手の集団では100mを56秒で泳ぐ人もいれば

1分20秒で泳ぐ人もいるものとします。

使えるコースは4コースとします。

1コースが最も速い人達のコース

4コースが最も遅い人達のコースとし,

短距離選手と長距離選手のいずれの選手にも

対応できるようなメインメニューを模索してみました。

 

Up  

 100×6 1’50

Pull  

 25×4 1’00 sculling  

 50×2 1’20 (sculling (12.5m) → swim (12.5m) )×2set  

 100×3 2’00 choice

Drill  

 50×8 1’30 choice

Main  

 For sprint swimmer (SP2)   

  100×3 10’00 (第4コースを使用すること)  

 For distance swimmer (EN2)   

  第1コース:100×20  1’30   

  第2コース:100×17  1’45   

  第3コース:100×15  2’00

Down

 100×6 1’50

 

〜解説〜

メインを二つに分けただけです。

メインに割く時間は30分とし,30分で出来る事を考えました。

短距離選手はAN2を長距離選手はEN2を実施します。

なお,4コース使用しているので UpやDrillなどのサークルタイムも

泳力に合わせて設定しますが

今回はメインのみ記載しました。

 

おわりに

大人数でメニューを作成する場合,

短距離選手の要望と長距離選手の要望の

両方を満足するようなメニュー作成は難しいです。

限られた場所と時間を最大限に使って練習メニューを作成するのはとても大変ですが,

ここは腕の見せ所かもしれません。


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