専門種目は練習メニューにどれくらい組み込むか

フリー以外を専門とする選手は

日々のトレーニングにどの程度

専門種目を組み込むべきでしょうか。

スイミングファーステストの記載では

スイミングファーステストでは

シーズンの後半ではトレーニング距離の半分以上を

専門種目で泳ぐべきと提唱しています。

特に,EN1を除く全てのトレーニングカテゴリーにおいて

専門種目を組み込むことべきと述べています。

理由は,専門種目で用いられる筋肉への

トレーニング効果を生むためとしています。

 

一流選手の練習メニューでは

過去に紹介した一流選手の練習メニューでも

おおよそ半分程度を専門種目で泳いでいます。

以下のリンクは過去に紹介した一流選手の練習メニューです。

一流選手の練習メニュー:マイケル・フェルプス

一流選手の練習メニュー:マイケル・フェルプス②

一流選手の練習メニュー:ライアン・ロクテ

一流選手の練習メニュー:Kristy Kowal

 

専門種目をどの程度組み込むのか考える

文献や一流選手の練習メニューからみても

どうやら練習の半分以上は専門種目で行うことが求められるようです。

ここでなぜ半分程度は専門種目でトレーニングを行わなければならないか

考えてみます。

 

トレーニングの原則:特異性の原則

トレーニングの原則の中で

「特異性の原則」

と呼ばれるものがあります。

 

トレーニングした動作に,最もトレーニング効果が現れます。

Frをいくらトレーニングしても

Brのフォームがよくなることはないでしょう。

これは感覚的にも十分理解できます。

 

局所的な筋持久力を身につける

持久力は全身持久力と局所持久力に分かれていました。

(参考:水泳の練習メニュー:持久力とはなんだろう

 

専門種目に使う局所持久力の向上も

日々の練習で培わなければ行けません。

局所的な持久力は筋持久力を指しており

繰り返しの筋収縮が必要となります。

従って,ダッシュ系のトレーニングのみならず

持久系のトレーニングにも専門種目を組み込む必要があります。

 

専門種目をトレーニングに組み込む際の留意点

「特異性の原則」と「局所持久力」の二つの視点から

専門種目でトレーニングを行う際の留意点をまとめました。

 

1.レースペース,スピード系トレーニングは専門種目で行う

当然といえば当然ですが

レースの動作を体に染みこませる必要があります。

「動作の学習」です。

そのためには専門種目での反復練習が必須です

 

2.持久系のトレーニングの時は一定回数以上は連続して専門種目で行う

これは「局所持久力」をつけるためです。

 

筋持久力の向上には

一定回数以上の動作の反復が必要です。

例えばセットごとにコロコロと種目をかえてしまっては

全身持久力は付くかもしれませんが

局所持久力は付きにくいと考えます。

 

なので例えば

100×20 1’30  (target HR : 140)

などのメニューの時は

少なくとも10本以上は連続して専門種目で回りたいです。

 

なぜトレーニングの全てを専門種目で行わないのか

これは素朴な疑問です。

僕にもはっきりとした答えが分かりませんが

恐らく故障の防止だと思います。

 

Frはスイミングスクールで一番最初に教わる泳法です。

また,高齢者の方もFrを好んで泳いでいます。

これらの事実からFrは

最もからだに負担が少ない泳法なのだと思っています。

一方それ以外の種目は

体への負担が大きいのかもしれません。

 

おわりに

今回は専門種目を日々のトレーニングにどれくらい組み込むのか考えてみました。

専門種目をどの程度練習メニューに組み込むのか,

この答えは練習メニューの目的の中にあると思います。

 

つまり,

「練習メニューの半分を専門種目で泳がなくてはいけない」

ということではなく

「このメニューの時には専門種目で泳がなくてはいけない」

ということです。

 

 

 

結果として,

練習メニューの半分程度が専門種目で占められると

いいのかもしれません。

 

練習メニュー作成者の腕の見せ所といえそうです。


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