陸上の持久力トレーニングは水泳の持久力向上に有効か

故障中やプールが使用できない時などは

ランニングや自転車の持久力トレーニングを行うこともあるかと思います。

では,そもそも陸上の持久力トレーニングは水泳の持久力向上に寄与するのでしょうか。

もしくは, ある競技で高めた持久力の効果は

他の競技でも反映されるのでしょうか。

この疑問を明らかにするために文献を二つご紹介します。

 

過去の文献紹介

Magelらの研究1)

~方法~

水泳の持久力トレーニングを10週間実施。

トレーニング前後で最大酸素摂取量の変化を水泳実施時と

ランニング実施時で比較した。

 

~結果~

水泳:最大酸素摂取量が11.2%増加した

ランニング:最大酸素摂取量が1.5%増加した

 

Pierceらの研究2)

~方法~

ランニングの持久力トレーニングを10週実施。

トレーニング前後の乳酸閾値に到達した時の酸素摂取量を測定した。

 

~結果~

ランニング:乳酸閾値時の酸素摂取量がトレーニング後に58.5%上昇

自転車:乳酸閾値時の酸素摂取量がトレーニング後に30.3%上昇

 

文献の解釈

二つの文献しか紹介していませんが

いずれの文献も

ある運動で培った持久力は

他の運動タイプでは反映されない(転移がない)を示唆しています。

 

つまり, 水泳の持久力は

自転車運動やランニングでは効率よく向上しないということです。

一方、見方を変えれば

自転車運動やランニングでも

ある程度は水泳の持久力向上に貢献できると解釈することもできます。

 

いずれにしても

水泳の持久力改善には 泳ぐのが一番ということですね。

 

参考文献

1) Magel JR. et al., Specificity of swim training on maximal oxygen uptake. J App Physiol 38 : 151-155, 1975

2) Pierce EFA. et al., Effects of training specificity on the lactate threshold and O2 peak. Int J Sports Med 11 : 267-272, 1990


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